「エンジン冷却システム制作」

私がフィットに取り付けているエアロは無限製です。スポーツバージョンとかプロフェッショナルバージョンとかその後MCフィットにはたっくさんシリーズ化されてますが、私のは初期のスポーツバージョンです。
このエアロですが、風洞実験にてテストも行われ、スタイルだけじゃなく実際にエアロとしての効果も実証されているので、そんじょそこらのシロモノとは訳が違います。

乗っててわかるのですが、目の前に落ち葉が舞ってきたら、バンパーの下側に入ってってのがふつうのイメージかと思うのです。しかし、このエアロ...そのままボンネットまで落ち葉が吹き上がってまんまテールまで、す〜〜っと流れていくように舞っていきます。空力に関しては抜群の性能を誇っていると言っても過言じゃないかと思います。

しかし、その空力の良さが夏の暑さには負けます。何かと言われれば、冷却です。
エンジンにとって水温84度〜90度前後が一番いいのですが、真夏の一般道だと90度なんてザラです。
このとばっちりを食らってるのがインマニ温度。温度上がる=AF/Cマイナス補正なんで基本的には希薄燃焼になるのです。じゃぁなぜターボ車はインタークーラーなんて付けるのでしょう?答えは空気の温度が上がるとそれだけ体積が増えてしまい、実際の燃焼には少ない空気となってしまうのです。冷やして体積を減らしてできるだけ多くの空気をシリンダーに送りこもうってのがインタークーラーの役目です。
ではNA車でもインタークーラー付けたらどうなるか?という話になりますが、あれはあくまで過給器があっての効果であってNAのように自然吸気エンジンだと流入抵抗にしかなりません。
NAの場合はキノコやドラム缶型エアクリなどで空気を目一杯吸い込めるようにしてやるのが常套手段ですが、これには欠点があります。
そう、エンジンの熱をモロに受けるのです。ですので、遮蔽板を付けてエンジンからの熱を遮るのができないものかと、今回DIYに踏み切りました(BLITZからはエアクリにアルミカバーが付いているタイプもありますが、入り口が絞られているため流入量が減る傾向にあるかと思いますのであくまでむき出し+遮蔽板をおすすめします)。

毎度のことながら準備物です。

・アルミ板 t=0.2
・断熱材(わたしはジュランのアルミ+アスベストシートを使いました)
・M5X15ボルト、ナット、平ワッシャ、スプリングワッシャ
・M8X10ボルト、ナット(滑り止め付き)
・ハサミ
・軍手
・ボックスレンチ

このような状態に取り付けました。アルミ板は薄板なので手を切りやすいです。軍手は必須です。
このアルミ板のエンジン側に断熱シートを貼り貼りしました。
拡大して。
止めた箇所は片方はエアクリステーと共締め、もう片方はゼロ千チャンバーの取り付けステーが余っていたのでそちらに締め付けました。
インプレですが、一般道でこの時期だとR-VITメーター読みでインマニ温度は60度前後、渋滞待ち時は最高で70度になります。これが約50度前後まで落ちました。
考えられることは、グリルからの走行風がこの遮蔽板にて整流されインマニへ素直に引き込まれているのが要因かと思います。熱さえ遮断できていればいいと思っていたのですが、思わぬ副産物でした。

高速では55度前後をうろついていたインマニ温度が、な、なんと40度前後まで下がり、最高で37度まで落ちました。外気温が当時で34度前後あったことを考えるとかなりの効果です。
かわりにAF/C補正値は限りなく0%に近くなってしまいましたが、燃費は向上しているようで回転数も若干抑えて走ることが出来ます。

今回は入り口側だけ加工しましたが、今度は廃熱処理もしないといけません。
これはまた後日に加工を行います。ワイパー前のメクラ蓋から廃熱をさせようかと思っています。チムニーダクトを出すのかどうしようかとは思いますが、とりあえずカバーに付いているエンボスに合わせて穴を開けて裏から雨対策にフタ+ジュランのアルミインテークパイプをホットボンドでネチョ固定wしようかと。
そしてアルミパイプにアルミダクトを取り付け、今回作成した遮蔽板近くに引き込み、周辺の廃熱を一気に排出してやろうってことです。

その前にインマニやサージタンクも断熱してみるか・・・トルマリン配合してw


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